上京

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私は今、東京にいる。

22年間住み続けた大阪を離れ、東京にいる。

大事なことなのでもう1度言う。

私は今、東京にいる。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

遡ること1年ほど前、内定が決まった時は

東京か〜☆といった感じで調子に乗っていた。

作りの甘い私の脳みそ下では、

東京での新生活をイメージするばかりで

大阪から離れるイメージができていなかった。

東京へ行く=大阪から離れる、という

とてつもなく当たり前な等式さえ私の頭にはなく、

東京へ行く=東京か〜、という

とてつもなく無意味な等式がこびりついていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

大阪から離れる、を強く感じるようになったのは、

2月頭ぐらいから。

家の契約、新生活の準備、卒業、

そのほかにもたくさんのことが

おまえは大阪から出ていくんや、と

少しずつほのめかした。

ほんとに何気ない、

例えば家近辺を歩くことも特別なイベントになって

ラストか〜、と思いながら残された時間を過ごした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

2月3月と残酷なほど早く時間は過ぎ、

ついに3月27日、東京行きの新幹線に乗った。

ここからとても情けなく恥ずかしい話をするが、

新大阪を出発して

もう大阪には戻れない状況に陥った時、

とてつもない量の涙が出てしまった。

これは決して映画の見過ぎとかではなく、

ブログ用に流した涙とかでもなく、

ただただ自分の意思とは全く裏腹に流れる

それはそれは綺麗な涙だったのだ。

とてつもない量とは言ったが、

もう私もいい大人なので

喚いたり嗚咽が漏れたりはしなかった。

こっそり窓に向かっていっぱい泣いた。

いい大人なら大阪から出発したぐらいで泣くなよ、と

皆さまの心を代弁してみたが、

私だってそう思う。

私も好きで泣いているわけではないし、

好きでこんな話をしているわけでもない。

私がこの話を書こうと思ったのは、

上京について書きたかったけれども

ただ上京しました、と書くよりも

泣きながら上京しました、と書く方が

おもろいに決まっているから、

仕方なく皆さまに報告しているのである。

私はブログがおもしろくなるなら、何でもするのだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そんな命のかかった文章を

皆さまは無料で読めてしまうのである。

もし1つの記事を読むのに100円かかるとしたら、

いったい何人の方が見てくれるのだろうか。

0、だけは避けたい数字である。

私の感覚的に、20人ぐらいは見てくれる気がする。

もし自惚れすぎていたらその旨をご連絡いただきたい。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

どう考えても自惚れすぎだが、話を進めよう。

私は、なぜ泣いてしまったのだろうか。

泣き虫だと結論づけることは簡単である。

そんな話をしたいわけじゃない。

第一、私は泣き虫ではない。(自称)

私の泣き虫じゃない自慢をさせてもらえるならば、

リメンバーミーは泣かなかった。

タイタニックも泣いていない。

花束みたいな恋をしたも見たが、嘘泣きした。(なんで)

そんな感じで、数々の大号泣不可避作品を

見事に(?)可避してきた経歴を、私は持ち合わせている。

さて、そんな私がなぜ泣いてしまったのだろうか。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

私なりの答えで恐縮ではあるが、

ちょっとかっこいい答えになりそうなので

聞いていただきたい。

新幹線で大阪から出発する瞬間は

まさしく人生の第1章が幕を閉じた瞬間で、

同時に第2章が始まる瞬間でも

あったのではないだろうか。

ないだろうか、なんて言われても

皆さまとしては知ったこっちゃないだろうが、

きっとそれが泣いてしまった原因なのである。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ちなみに第1章とか第2章とかは

私の人生の師匠がおっしゃっていたので

そのまま引用させて(パクらせて)もらった。

私が何も考えずに人生を分ければ、きっと

幼稚園、小学校、中学校、高校、大学と分けて

第1章、2章、3章、4章、5章、としていたが、

師匠は社会人になるまでを、まとめて第1章とした。

どちらが正解というわけでもない、

ただ私にない考えをできるあたりが

やはり師匠だと思ったのだ。さすがである。

ということで、

私も師匠の考え方を用いることにする。

その方がきっと、かっこいい文章を書ける。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

これまでたくさんの環境で、

たくさんの人と、

たくさんの経験を積み、

たくさんの感情を抱いた。

楽しい思いを何度もしてきた一方で、

嫌な思いも腐るほどにしてきた。

嫌な思い出の方がきっと残りやすくて、

嫌な思いをしてる時に昔の嫌なことも思い出して、

人生しんど〜となることも、第1章ではたくさんあった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

でも私は、そんな第1章が終わる瞬間に、泣いた。

きっとそれは、

そんな嫌なことばかりだと思っていた第1章が、

終わってくれるなと思うほどに

輝かしく、恵まれていて、幸せな章だったからである。

そしてこれから始まる第2章が、

果たして第1章ほど、幸せで満ち溢れた章になるのか、

不安でたまらなくなってしまったからである。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

私は、しっかりと幸せで囲まれていた。

日々、ふつうに過ごしている時は、

そんなことなんて思いつくわけがないけど、

節目節目ではそうやって気づくことができるのだ。

私で言うと、

新幹線で大阪から出発し東京に着くまでが、

第1章と第2章の節目だった。

大阪にいる間は泣く気がしなかったのに、

離れてから泣いてしまったのは、そういうことである。

そして東京駅に降り立った時、

涙を流すなんて概念は、消え去っていた。

それは、私の第2章が、すでに始まったからである。

これからまた、

しばらくの間は泣かないし、泣けないのだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

私は今、東京にいる。

楽しいこと、嫌なことも

こっちへ来てからすでに経験した。

きっとまた、嫌なことばかりが目につくのだろう。

でも私は、第2章を精一杯に生きていく。

そしてまた、第3章に移り変わるその瞬間に、

嘘泣きじゃなくて、思いがけない涙を流したい。

できれば、第1章が終わった時よりも長く、多く、

そして綺麗な涙を流したいと思う。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そんな第2章を、これからも無料で公開します。

今回の文章が、第2章で初めての文章です。

久しぶりに書いたので、

格好をつけすぎている部分が多くなってしまいました!

仕方がありません!

定期的にかっこつけないと身体が痒くなるので!

でも今回は、自分でもドン引きするほどに、ひどい。

きっと共感性羞恥みたいなのを感じて

読めへんわこんなん!となってしまう方が

大量発生することでしょう。

そんな文章でも、ここまで読んでくださった皆さま。

そんな皆さまに、少しでも興味をもって

これからも見ていてだけるように。

これ、お金取った方がいいよ!?と

思っていただけるように。

いやいや、お金なんか取らんよ〜、と

謙遜できるように。かっこつけられるように。

働きながら、第2章を書き続けていきます。

皆さまも、今過ごしている章を

たくさんたくさん彩って、

来る節目にいっぱいいっぱい泣いてください。

お互い、がんばりましょう!!!